家さがしを始めてしばらく経ったころ、夫が興奮気味に
「安くて、いい土地見つけた!」と話してきました。
実際相場よりも500万円ほど安い土地で、申し込み5番手から契約に進めたのはラッキーだと思っていました。
しかし、契約を進めたあとに気づいたのが、
“共同水道管”の問題でした。
正直なところ、土地契約の時はそこまで深く考えていませんでした。
でも調べていくうちに、
・将来的にトラブルになるケースもある
・個別の水道管の引き直しに100万円以上かかる可能性がある
など、想像以上に重要な問題だと分かりました。
そこで今回は、実際に水道業者に相談して分かった
- 共同水道管の仕組み
- かかる費用のリアル
- 現実的な解決方法
について、体験談ベースでわかりやすくまとめています。
これから土地を購入する方や、同じように共同水道管で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
共同水道管の土地を契約
土地申込時に発覚したのが、水道管の問題でした。
申し込みの説明時に、「共同水道管である」と説明を受けていたものの、その時はピンと来ていませんでした。
申し込みを済ませた後に夫と話す中で、
「よくよく考えれば自分の敷地の下に他の家に繋がる水道管が伸びてるのってどうなの?」
「共同ってなんか嫌じゃない?」
という話になりました。
きりママ相場より安い土地に申し込みができた嬉しさで、そこまで頭が回りませんでした。今思えば、この問題があったからこその価格なのでは?と思います。
注文住宅は建物ばかりに目が行きがちですが、こうしたインフラ面の確認もとても重要だと実感しました。
共同水道管とは?
共同水道管とは、複数の住宅で1本の水道管を共有して使う配管のことです。
通常は、道路に埋まっている水道本管から各家庭ごとに専用の管(引き込み管)を引きますが、
共同水道管の場合は、1本の管を分岐して複数の家で使う形になっています。


よくあるケース
- 昔に分譲された土地
- 費用を抑えるためにまとめて引き込んだ住宅
- 狭い道路や旗竿地
メリット
• 初期工事費を抑えられる
後ほど出てきますが、現在は新規で共同水道管を作ることはできないため実質的なメリットはほとんどないです。
デメリット
水漏れ時に責任の所在が曖昧に
修理費の負担者が分かりにくく、住民同士での話し合いが必要になる場合もあります。
売却時に不利になる可能性
権利関係の複雑さや将来的なリスクから、敬遠されるケースもあるそうです。
考えられる解決パターン
共同水道管について、いくつかの解決方法を検討しました。
どのパターンにしても、住民同士の話し合いが必須で、うまく足並みが揃うか不安しかありません。
理想的なパターン
・将来それぞれの建て替え時に、水道管を個別に引き直すという合意とり公的な書類に残す。
・現段階で全世帯分の水道管を引き直し、費用は折半。
👉 将来的なトラブルを避けやすい方法


妥協パターン
- 我が家のみ単独で引き込み
- 隣家は共同管を再構築
- 新しい引き込み管の工事費用は折半または我が家負担
👉 現実的だが、費用負担は大きい


最悪のパターン
・全世帯分の水道管を引き直すが、その費用を我が家が負担する。
👉 費用面のリスクがかなり大きいケース
水道業者に相談してわかったリアルな費用と注意点
並行して進めていた、ハウスメーカー選び中の担当者にはそれぞれ相談していました。
しかしそれだけでは不安だったため、地元の水道業者さんに直接相談しに行きました。現地の状況や図面をもとに話を聞いたところ、想像以上に具体的な話を聞くことができました。
水道管の引き直し費用はいくら?
まず、水道管をそれぞれ引き直す場合の費用は
1件あたり約100万円+外構のやり直し費用がかかるとのことでした。



前述した最悪のパターンとなった場合、最低でも300万円かかることになります。とてもじゃないですが払いきれません。
共同水道管はどうする?現実的な対処方法
やはり理想は、各家庭で水道管を引き直すことですが、現実的にはタイミングを合わせるのが難しいため、
・将来の建て替えや売却のタイミングで、それぞれ引き直す
・その内容を覚書として残しておく
といった対応が現実的だそうです。
要注意、他の家の工事でも影響が出るケースも!?
また印象的だったのが、「共同管をやめるときの工事」についてです。
共同水道管をを止める際に、我が家の敷地内の配管を触る可能性があるとのことでした。
共同水道管を止める工事では、新しく各家庭に水道管を引き直したうえで、既存の共同管をキャップで閉じる・一部撤去するなどの処理を行います。
接続状況によっては他の家の工事でも自分の敷地内の配管に影響が出る可能性があるため注意が必要です。
実際に起こり得るトラブル事例
共同水道管をやめる際には、思わぬトラブルに発展するケースもあるそうです。
例えば、ある家が単独で水道管を引き直す工事を行った際、
共同水道管を止めるために他の家の敷地内の配管に手を入れる必要があり、
- 勝手に敷地を触らないでほしい
- 費用は誰が負担するのか
といった点で住民同士のトラブルになってしまうケースもあるとのことでした。
また、
- 工事のタイミングが合わない
- 費用負担の考え方がバラバラ
といった理由から、話し合いがまとまらず、
結果的に共同水道管のまま放置されてしまうケースもあるそうです。



正直「水道管だけでそんなに揉めるの?」と思いましたが、実際はお金と敷地が関わるのでトラブルになりやすいと感じました…。
将来トラブルを防ぐためにやるべき対策
水道業者さんの話では、我が家が家を建てるタイミングで一斉に各々個別に水道管を引き込むのが理想だが、現実問題かなり厳しいと思う。
それならば、
将来的な工事に備えて水道メーター付近に配管を切るための作業スペース(約50cm×50cm)を確保しておく(理想はこの範囲を土にしておく)
これによって将来B・Cが個別に水道管を引き直したときに、共同水道管やめる時の工事がスムーズに進むからだそうです。





まだ我が家の配置はいいほうで、実際この配置で身動きが取れなくで困るのはB・C宅だそうです。
知らないと損!水道工事のルールと費用が安くなるタイミング
相談中に、
- 新規で共同水道管を作ることはできない
- ただし、既存のものは修理・補修は可能
というルールがあることを教えてもらいました。
そしてもう一つ、有益だったのが費用面の話です。
自治体の水道工事(本管工事)とタイミングが合うと、費用が安くなることがあるそうです。
新しく水道管を引き直す際の、道路を掘り起こして埋め直す分の費用が自治体の工事持ちになるからだそうです。
場合によっては、業者さんから
「今のタイミングで個別に水道管を引き直す工事を一緒にやりませんか?」
と声がかかるケースもあるそうです。
しかしこの方法は、いつ自治体の水道工事が回ってくるかわからないので、今すぐに水道管問題を解決したいと考えている人には向かないかもです。
我が家の結論
共同水道管について意識しだしたときは
「とんでもない土地を買ってしまったのでは?」
と毎日不安でした。
しかし、水道業者に相談し詳しく話を聞く中で、取り返しがつかないほどのダメージではなかったとわかり、とても安堵しました。
夫とも話し合った結果、
このタイミングで個別に水道管を引き直す工事は行わないという結論に至りました。
理由は資金面だけでなく、これから長く住む土地で、最初からご近所との関係を悪くしたくなかったからです。
今後は奥の家がそれぞれ個別に水道管を引き直すのを待ちつつ、将来的に共同感を止める際の工事に備えて、作業スペースだけ確保しておくことにしました。
「すぐに解決する」だけが正解ではなく、状況に応じて段階的に対応するのも一つの選択だと感じました。
実際に感じたこと
今回の件を通して強く感じたのは、
家づくりは「建物」を考えるだけではないということです。
間取りや設備に目が行きがちですが、
- 水道
- ガス
- 境界
- 道路
などの土地に関わる条件によって、費用や手間が大きく変わることを実感しました。
そして、今回の相談を通して感じたのは、水道問題は“放置すると後から効いてくる”ということです。
今すぐ困るわけではないが、将来の工事やトラブル時に影響が出るという、少し厄介な問題だと感じました。



正直、ここまで考える必要があるとは思っていなかったので、かなり勉強になりました。
これから土地を買う人へ
我が家は業者を通さず、個人で土地を探し契約までしました。
もし、事前に知識があったり土地の相談をどこかにしていたら、こういった不安要素を取り除けたかもしれないです。
立地条件や価格に目が行きがちですが、こういったライフラインの確認も重要な項目としてチェックすべきだと思いました。
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